おすすめの本

  • 掲載日:2021年6月15日

梅雨の季節です。雨にまつわる本を集めてみました。

ひとしずくの水
ウォルター・ウィック/作 林田康一/訳
あすなろ書房
 
 蛇口からしたたり落ちるしずく、色々な形のシャボン玉、氷や水蒸気、雲、雪の結晶…。美しい写真と供に、分子、表面張力、蒸発、凝結など水の変化にまつわることが科学的に紹介されている写真絵本です。水の色々な瞬間を切り取った写真を眺めているだけでも、水の不思議な表情に魅せられます。ひとしずくから始まる水を巡る旅を味わってみませんか?
雨かんむり漢字読本
円満字二郎/著
草思社
 
 雲という字は誕生した頃「云」だけで雲を表していました。しかし当時の中国では言うの発音が雲と似ていたため言うにも「云」が 使われるようになり、混乱が生じたために雨を降らせる方を雲と書くようになったそうです。
 こうした雨かんむりの漢字の成り立ちや歴史上のエピソードなどを著者がエッセイとしてまとめた一冊です。
晴れ、時々くらげを呼ぶ
鯨井あめ/著
講談社
 
 図書委員の後輩、小崎が毎日熱心に取り組むのは雨乞いならぬ「くらげ乞い」。彼女はどうしてくらげを降らせたいのか?主人公やその友人たちも巻き込んで、ある計画を実行します。最後にはふわふわと優しい気持ちになれる青春小説です。
 梅雨の季節、雨ではなくくらげに思いを馳せながら読んでみてはいかがですか?