おすすめの本

ふるさと

  • 掲載日:2022年8月15日
 今年は久しぶりに帰省された方もいらっしゃるかもしれません。今回は「ふるさと」にまつわる本を集めました。
郷土菓子


 


平凡社

 
 47都道府県からひとつずつ選び抜かれた伝統菓子は、そこに派手さはありませんが、食べれば五感でふるさとを感じることができます。菓子そのものはもちろんのこと、包装やしおりにも日本本来の美しさや昔の生活の知恵が生かされています。この本では、名前の由来や菓子が生まれた背景を知ることで、更に奥深い味わいとなるそんな偉大な銘菓を分かりやすく紹介しています。
図説浮世絵に見る日本ふるさと百景


 

藤原千恵子/編
河出書房新社

 
 「ふるさと」の語音から連想されるものといえば、今も昔もやはり自然の風景。移ろいゆく四季の折々に心を震わせ、言葉や絵を紡ぎたくなる情感は、大きな視点で山川草木に慈しみの目を向けてきた日本人らしさなのかもしれません。この本の浮世絵を通して、私達の遠い遠い記憶、「ふるさと」の原風景をたどってみませんか。
絵のある自伝


 

安野光雅/著
文藝春秋

 
 画家、絵本作家として知られる安野光雅氏。2020年惜しまれつつこの世を去りましたが、『ふしぎなえ』『旅の絵本』など多くの著作は今なお世界中で愛されています。生まれは島根県津和野町。生涯幼少期の記憶をいとおしみ、この本でも度々登場します。やわらかく優しいイラストとともに、作者のあたたかい人柄が感じられる一冊です。