おすすめの本

大ピンチ!

  • 掲載日:2024年1月15日
絶体絶命!大ピンチ!!の悲喜こもごもを集めました。
走れメロス(声にだすことばえほん)
太宰治/文 竹内通雅/絵 齋藤孝/編
ほるぷ出版
 
言わずと知れた太宰治の名作ですが、今回は声に出して読む絵本を紹介いたします。
簡潔で力強い文体は声に出して読むととても心地が良く、大迫力で描かれた挿絵と相まってメロスの心と揺れ動きをより身近に感じられるかもしれません。
教科書で読まれて以来の音読メロスをぜひお楽しみください。
世界の絶滅危惧食
ダン・サラディーノ/著 梅田智世/訳
河出書房新社
 
「絶滅危惧」と聞いてまず初めに思い浮かべるものはなんですか?
野生生物でしょうか? 
この本では、現在絶滅の危機に瀕している多くの食物が紹介されています。一見多様に見えますが世界の食事情はどんどんと均一化されているそうです。
食のひとつひとつには語られるべき独自の物語があります。食物の歴史、文化に想いを馳せて食の多様性について考えてみてはいかがでしょうか。
 
 
-真藤順丈リクエスト!-絶滅のアンソロジー
王谷晶 河﨑秋子 木下古栗 佐藤究 真藤順丈 恒川光太郎 東山彰良 平山夢明 町田康 宮部みゆき/著
光文社
直木賞作家真藤順丈が、各作家に<絶滅>というお題に基づく短編小説をリクエストし誕生したアンソロジーです。
一言に絶滅と言ってもこの本に描かれている世界はSFもあり、神話もあり、陰謀、歴史、アイドル、動物、格闘と混沌を極めています。
これだけの創造力があれば、物語は、本は、果ては人類は永久に不滅です、と不思議な力が湧いてくるかもしれません。
錚々たる顔ぶれの豪華作家陣が描くそれぞれの<絶滅>をぜひ堪能してください。