おすすめの本

金魚

  • 掲載日:2021年8月15日
ひらひらとかわいらしい夏の風物詩。今回は「金魚」にまつわる本をご紹介します。
らんちう


 

赤松利市/著
双葉社

 
 旅館の総支配人を惨殺した従業員6人の曖昧な動機。彼らに共通していたのは先の見えない不安と貧困でした。
 自己啓発セミナーに参加した6人が選別される金魚のように排除されていることに気づかず、自己責任へと誘導されていく展開に背筋が凍ります。表紙の持つ不気味な雰囲気が内容とぴったりで、寝苦しい夜を涼しく過ごすのに最適なサスペンスです。
郷土玩具ざんまい


 

瀬川信太郎/著
淡交社

 
 日本全国の個性豊かな郷土玩具が並ぶ本です。山口県からはおちょぼ口が印象的な「柳井金魚ちょうちん」、熊本県からは宇土張子の「らんちゅう」を紹介しています。
 郷土玩具店店主による紹介文や写真から好きな物に囲まれる楽しさがあふれ出ている1冊です。中央区にもあるご当地アンテナショップに足を運んでみてはどうでしょう?
上から見る!風流に金魚を飼うための本-古くて新しい金魚の楽しみかた
 

菊池洋明/著
秀和システム
 
 
  現在金魚は水槽などで横から眺めることが一般的ですが、かつては上から見て楽しむものでした。この鑑賞法を「上見」といいます。この本では、「上見」による金魚の美しさ、飼育方法などが丁寧に書かれています。個性豊かな金魚たちの写真が涼やかです。
 暑いこの季節、「上見」で金魚を楽しんでみてはいかがでしょうか。