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山の本

  • 掲載日:2021年9月15日

じつは日本は国土の約7割を山地が占める山国です。今回は、「山」にちなんだ本を集めてみました。

バックをザックに持ち替えて
 

唯川 恵/著
光文社
  筋肉痛と闘いながら「もう二度と山には登らない」と決心したはずの著者が、その後どんどん登山にはまっていきエベレスト街道に挑戦するまでを描いたエッセイ。登山のルールの「なるほど!」や装備選び、登山後の宴会話など直木賞作家がテンポよく描いています。
自分も一緒に山にはまっていくような錯覚を感じる一冊です。
山の怪談
 

岡本綺堂/ほか著
河出書房新社
 作家、民俗学者、登山家など各界の名だたる面々による山の怪20話。偉大で神秘な山だからこその怪異な伝承、実体験、小説、紀行、随筆です。
「山で生活する人は山での出来事を語りたがらない」という柳田国男の言葉が印象的で、地味な怖さの余韻と共に山と人間の関係性をより深く感じる作品です。
世界の「富士山」
 

田代 博/著
新日本出版社
 『世界の「富士山」』というタイトルに、「え?世界の?」と思った人も多いのではないでしょうか。この本では、世界各地で、日系人や在留邦人、日本人旅行者などから「〇〇富士」と呼ばれている山を紹介しています。
掲載されている写真を見ると、たしかに富士山に似ている山ばかり。遠い地でも、日本の人々の心には、富士山を特別に思う気持ちがあるのだとわかります。