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「図書館」にまつわる本

  • 掲載日:2022年12月15日
 12月4日、本の森ちゅうおう内に京橋図書館がオープンしました。今月は「図書館」にまつわる本の紹介です。
世界の夢の図書館


エクスナレッジ

 
世界各国の図書館を美しい写真付きで紹介している本です。
建築様式や歴史についても解説しており、コウモリを飼っている歴史ある図書館、背表紙を棚の奥に向ける独特な図書館、最新のIT設備を備えた近代的な図書館など、興味深い図書館ばかりです。
ちなみに、今月オープンの「本の森ちゅうおう」は森をテーマにしたおしゃれで斬新なデザインと、旧・京橋図書館から続く歴史とが共存している図書館です。
アウシュヴィッツの図書係

アントニオ・G.イトゥルベ/著 小原京子/訳
集英社

 
アウシュヴィッツ=ビルケナウ絶滅収容所内にあったボロボロの蔵書8冊の「秘密の図書館」。
図書係に任命された14歳の女の子が命懸けで守った本や物語は、絶望的な状況下にある人びとの中に細々とながらも光を灯していくことになります。
人として生きること、学ぶこと、弔うことすら禁止され、想像を絶する数の命や想いが機械的に奪われたというこの事実は、ほんの78年前の出来事です。
コロンブスの図書館

エドワード・ウィルソン=リー/著 五十嵐加奈子/訳
柏書房

 
印刷機の発明によって、新しい本が無限に供給される世界へと変化してゆく中、著者名・タイトル名などをリスト化した概要目録の作成を手がけ、「世界最高の図書館」をセビリアに作り上げた男性-それが、かの冒険家コロンブスの息子、エルナンド・コロンでした。
これは検索機で簡単に本を探すことが可能となった現代図書館の基礎を作った彼の偉大さを教えてくれる本です。