おすすめの本

妊娠・出産・育児

  • 掲載日:2023年10月15日
妊娠・出産・育児をあつかったエッセイやフィクションを集めました。
きみは赤ちゃん
川上未映子/著
文藝春秋
 
 作家の川上未映子による出産体験記です。妊娠によるからだの変化、出生前診断の重み、マタニティーブルーの苛立ち、そして感動の出産…では終わらず、骨盤は広がり、授乳で出血、歯は欠け、毛は抜け、産後クライシスで夫婦の危機到来!そんな怒涛の日々が、小説家ならではの観察眼で時にコミカルに描写されています。
母ではなくて、親になる
山崎ナオコーラ/著
河出書房新社
 
 作家の山崎ナオコーラが、育児に関係のない人でも楽しめるように綴ったエッセイです。本書は子どもの成長観察記でありながらも、母親として期待される役割、子どもに押し付けられる性別のイメージ、そして小説家としての将来の悩みなど、それらに対する著者の率直な思いや考えが書かれています。
 
 
産む、産まない、産めない
甘糟りり子/著
講談社
 
 仕事のキャリア、養子縁組、不妊治療に出生前診断と様々な状況で「産む、産まない、産めない」の選択をする、せざるをえない女性たちの物語です。出世かそれとも出産か、このまま子どもを授かれなかったらどうしようか、生まれてくる赤ちゃんに障がいがあると分かったらどうするか…彼女たちの悩みは、読む人の心に深く響きます。