’17新刊 5・6年版No.253
更新日:2018年4月24日
ソーリ!
濱野 京子/作 おとない ちあき/画 くもん出版 小学一年生の時『そうりだいじんになりたい』という夢を、女のくせにおかしいとみんなから笑われた照葉。それ以来、あまり物事に積極的になれなくなり、目立たない子になってしまった。 ところが五年生になり、ひょんなことから学級委員をやることになってしまう。自分に学級委員なんて向いていないと思っていた照葉だったが、どうしたらクラスを良くできるのか、みんなの意見をまとめられるのかを考えるうちに、政治に対する興味も出てきて・・・。 |
香菜とななつの秘密
福田 隆浩/著 講談社 香菜はおしゃべりは得意ではないけれど、話を聞いたり、じっくり物事を考えるのが得意な思いやりのある優しい子です。 学校のあちこちには、いつもと違うことがまぎれ込んでいます。干支の人形の中に混ざった猫だったり、先生の袖についた汚れだったり・・・。小さな事だけれど、香菜はその一つ一つのぎもんを推理し、様々な秘密をひも解きます。 香菜といっしょに、学校で起こったななつの秘密を、解き明かしてみませんか。 |
狐霊の檻
廣嶋 玲子/作 マタジロウ/絵 小峰書店 身寄りがなく阿豪の屋敷に売られてきた千代は、阿豪一族の守り神である『お守り様』のお世話をするよう命じられる。お守り様にお酒を飲んでもらうよう言いつけられ、離れの蔵に放り込まれた千代。蔵の中は暗闇で、そこに阿豪のいうお守り様、あぐりこがいた。言われた通りにお酒をすすめた千代だが、あぐりこは激しく怒り、千代を追い返してしまう。 しかし何度もあぐりこのところへ行かされるうちに、しだいにあぐりこも千代と打ち解けてきて・・・。 |
とうちゃんとユーレイババちゃん
藤澤 ともち/作 佐藤 真紀子/絵 講談社 優也の家族は、お母さんと名前が透也だから『とうちゃん』とよばれている伯父さん、そして優也にだけ見えるユーレイのババちゃん。 父親のいないの優也は、とうちゃんが父親代わり。そのとうちゃんが恋をしたのは、優也の同級生で一人親家庭の健龍のお母さんだった。そのことがきっかけで優也と健龍は親しくなっていく。 とうちゃんの恋はどうなっていくのか、ババちゃんはなぜ成仏できないのか。優也とまわりの人々の、笑いと涙の物語。 |
ぼくたち負け組クラブ
アンドリュー・クレメンツ/著 田中 奈津子/訳 講談社 六年生のアレックは、とても読書好き。授業中も本を読み続け、先生方を困らせています。 アレックが今学期から登録する学校の放課後プログラムでは、スポーツ班や文化クラブ班などの班に所属しなければなりません。どの班も気が進まないアレックは、自分で新しく読書クラブを作ろうと考えました。名前は『負け組クラブ』。他に入る人がいなければ、一人でゆっくり本が読めるからです。 でも班には、参加する人が二人以上は必要で・・・。 |
ぼくとベルさん―友だちは発明王―
フィリップ・ロイ/著 櫛田 理絵/訳 PHP研究所 十才の少年エディは、読み書きが苦手。そのせいでまわりからは勉強が不自由だと思われている。字は書けなくても算数は得意で、他の子よりかしこいと自分では思っているけれど、それを証明することができない。 しかし、発明家のベルさんとの出会いがエディを変えていく。できるようになりたいと思うことはあきらめないこと、失敗してもいいのだということを教えてくれるベルさん。エディは少しずつ読み書きの勉強をするようになっていく。 |
幽霊ランナー
岡田 潤/作 マテウシュ・ウルバノヴィチ/装画 金の星社 小学校のサッカーチームに所属している優は、マラソン大会を三年連続、スタート時点で棄権した。初めて出た三年生の大会で、スタートの時に転倒したことがトラウマになってしまったのだ。 六年生の最後の大会に出るかどうか悩む優は、自分一人で練習を始めるが、そのグラウンドに見知らぬ中学生があらわれる。その中学生に先導されるように走るうち、優はだんだん走る楽しさに目覚め、自信を取り戻していく。
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珍獣ドクターのドタバタ診察日記-動物の命に「まった」なし!-
田向 健一/著 ポプラ社 田向先生の動物病院には、毎日いろんな動物がやってきます。カエルやイグアナなど、これまで先生が診察した動物は百種類以上です。言葉を話せない動物たちがどうすれば楽になるか、飼い主さんと話しながら懸命に考えます。病気やケガを治すだけではありません。新しい治療法を考えたり、治療道具を発明したり、やることはたくさんあります。 どんな動物でもみてくれる先生の、動物たちの命と向き合う日々が書かれています。
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夏空に、かんたーた
和泉 智/作 高田 桂/絵 ポプラ社 『かんたーた』は、小学生九人の小さな合唱団。夏のコンクールを目指して練習をしているけれど、指揮の若葉先生が緊急入院してしまった。 六年生のかのんにとって、夏のコンクールは今のメンバーで歌える最後の舞台。このままでは練習もできないので、今年の春に帰国したばかりの、かのんのおじさんに指導をお願いする。 今はなぜか女装をして繁華街の飲食店で歌っているけれど、おじさんはイタリアでプロのオペラ歌手をしていたのだ。
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