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動物の本 5・6年版No.233

更新日:2015年12月17日

少年NPO「WAN PEACE」‐ぼくたちが犬をころさなくちゃならない日‐

今西 乃子/作 東野 さとる/絵

新日本出版社

小学6年生の元気は動物が大好きで、愛犬のユリ丸は動物愛護センターからひきとってきた犬だった。

元気のお父さんは獣医師で、年1回受けなければいけない狂犬病の注射を受けない人が多く、なやんでいた。狂犬病は、過去の伝染病だと考える人が多かったからだ。

ところが、なにかがきっかけで狂犬病が日本に広まり、処分される犬猫が増えてしまった。そこで元気と友人の一哉はNPOを立ち上げて・・・。

 

ぼくと象のものがたり

リン・ケリー/作 若林 千鶴/訳

鈴木出版

ぼくはハスティン。父さんはいない。その上、妹のチャンダは熱病にかかってしまった。多額の治りょう代を借りたため、住み込みの仕事を始めた母さん。しかし、ひどい扱いを受けている母さんの姿を見て、ぼくも象のサーカスで働くことにした。だから、しばらく家には帰れない。

最初の仕事は、象を捕まえてくることだった。わなの近くで、象を見ているうちに、わなにかからないようにと願い始めた。

 

ありがとう実験動物たち

太田 京子/著 笠井 憲雪/監修

岩崎書店

実験動物たちは、私たちの日常生活に深く関わっています。薬品を開発するときに、体と命を使わせてくれているのです。

大学の動物実験しせつには、2万匹以上のマウスと100匹以上のイヌやブタ、サル、ウサギがいます。そこで働くテルさんは、毎日動物たちの世話をしています。大事にあつかっているので、動物たちに「さん」を付けて呼びます。

あまり知られていない実験動物たちや、関わる人たちの気持ちを読んでみてください。

 

絵本『旅猫リポート』

有川 浩/文 村上 勉/絵

講談社

交通事故でけがをしたノラ猫のぼくは、以前ぼくにそっくりなネコを飼っていた、猫好きのサトルに助けられた。オス猫なのにナナなんて女の子みたいな名前をつけられた。しっぽが数字の7みたいに曲がっているという安直な理由からだった。サトルとの5年間は、とてもしあわせだった。

 しかし、サトルはぼくを飼うことができなくなってしまい、最後の旅にでることになった。それは、ぼくをもらってくれる人を探す旅だったが・・・。

 

川べのちいさなモグラ紳士

フィリパ・ピアス/作 猪熊 葉子/訳

岩波書店

女の子のベットは、お祖母さんといっしょにフランクリンさんの家の手伝いをしています。

ある日ベットは、フランクリンさんから、自分の代わりに牧場に行って、本を読むようにたのまれました。不思議に思いながら読んでいると、モグラが現れベットに話しかけました。それは魔法の力で300年以上も生き、言葉も話せるモグラだったのです。

いろんな話をするうちに、ベットとモグラの間に信頼関係が生まれていきます。

 

クマのあたりまえ

魚住 直子/著 植田 真/絵

ポプラ社

子グマが鼻歌を歌いながら歩いていると、木の根元にオスグマが死んで横たわっているのを見つけた。まぶたは開いているのに暗い目、前足は変なふうにねじれて、体は地面と同じくらい冷たい。

子グマは、いつかはみんな死ぬということを知っていたけど、死んだらあんなふうになるのかとこわくなった。そこで、広い森の中に一つくらいは死なないものがあるはずだ、と探し始める。

動物たちを主人公にえがかれる、少し不思議な7つの短編集。

 

シャイローがきた夏

フィリス・レイノルズ・ネイラー/著 岡本 順/画 さくま ゆみこ/訳

あすなろ書房

ある日の午後、散歩をしていたマーティは、少しはなれてついてくる子犬に気がついた。やせて泣き声も出さないその犬に、マーティは『シャイロー』と名前をつけた。

飼い主にかわいがられていないシャイローを、マーティは引き取りたくてたまらない。けれどもマーティの家はペットを飼うよゆうがなく、飼い主も犬を手放す気がない。

マーティはひみつの場所にシャイローをかくまい、家族にもないしょで飼おうとするが・・・。

 

鈴狐騒動変化城

田中 哲弥/著 伊野 孝行/画

福音館書店

遠い昔の城下町。器量よしで優しいお鈴は、みんなの人気者。良い相手と結婚も決まり、町は祝福ムードに包まれていた。ところが、お城の若いとの様が、お鈴をよこせと言い出したから事態は一転。町は暗い空気にしずんだ。

そんなある日、しゃべる狐をつかまえた大工の清吉は、この狐の力を借りてお鈴を救うことに!でも仲間たちはたよりないし、お鈴に化けた狐にはしっぽがはえたまま。こんなことで本当にお鈴を救うことはできるのか?

 

ナックの声が聞きたくて!‐“スーパー・ベルーガ”にことばを教えるイルカ博士‐

村山 司/著

講談社

ナックは、鴨川シーワールドにいる人気ものの白イルカ。村山先生は、イルカの研究をしている博士です。ふたりはぐうぜん出会い、先生のイルカと話をするという研究を、いっしょにやっていくことになります。

先生はナックに簡単な言葉から教え、少しずつ言葉の数を増やしていきました。実験を通して、ナックはどんどんかしこくなっていきます。ナックは、村山先生と話せるようになるのでしょうか。