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’15新刊5・6年版No.237

更新日:2016年9月1日

風のヒルクライム―ぼくらの自転車ロードレース―

加部 鈴子/作

岩崎書店

涼太は13才の誕生日に、とつ然父親からロードバイクをおくられた。

欲しくもないプレゼントに反発した涼太だったが、父親との会話のはずみで、自転車レースに出る事になってしまった。しかも山を登るヒルクライムだ。

レース場には、実に様々な人がいた。陸上部なのに自転車レース命の目黒俊介、年上の女の子レーサー近藤あゆ、ママチャリで快走するなぞの高校生、ボランティアの人々…。  それぞれの思いを乗せ、銀輪はゴールを目指していく。

 
 

アカシア書店営業中!

濱野 京子/作 森川 泉/絵

あかね書房

5年生の大地は、本が大好き。この町にただ1つの本屋さん『アカシア書店』には、児童書が多いのがうれしい。

ところが店長さんは文具コーナーを増やし、その分児童書コーナーを減らそうとしている。児童書を守るためには、売り上げを3ヶ月平均で10パーセントアップさせなければならない。

書店員さんや友達と協力して、大地はたくさん売る工夫を考えるが、それは予想以上に大変な事だった。

 

踊る光

トンケ・ドラフト/作 宮越 暁子/絵 西村 由美/訳

岩波書店

自分を裏切ったひめ君を忘れたいと願う王子は、ある日吟遊詩人から『幽霊ナイフ』の話を聞く。それは世界を旅しているナイフで、人には見えず、さされた者は最愛の人を忘れて石のような心に変えられてしまうという。

そのナイフにさしてもらいたいと思った王子は、幽霊ナイフを探して旅に出る事に。すると再び吟遊詩人が現れ、ナイフは自らあなたの前に現れるでしょうと言った。

魔法やよう精、夢など、不思議な世界をえがく6つの短編集です。

 

すし食いねえ

吉橋 通夫/著

講談社

豆吉とおとっつあんの『与兵衛ずし』は江戸で人気の屋台のおすし屋さんです。

豆吉は、おとっつあんを毎日手伝って、おいしいおすしを作っています。売っているのは、『早づけずし』です。

そんなある日、ふとしたきっかけから、江戸で一番のおすし屋を決めるご前試合に、与兵衛ずしも出ることになりました。まわりは、江戸の有名店ばかり。

果たして豆吉とおとっつあんは、江戸一番のおすしを作ることができるでしょうか?

 

それぞれの名前

春間 美幸/著

講談社

ふた子のチカとユカは、顔も体型もそっくり。洋服はもちろんおそろいだし、どんな物でも共同で使うから、みんなに間ちがわれてばかり。

だけど、チカは好きな千代田君からは、ちゃんと自分の名前を呼ばれたいと思っている。

その千代田君は、自分の下の名前が気に入らなくて、幼なじみのモエに『ノンちゃん』と呼ぶのをやめさせたいと思っていて…。

六人の名前についての物語。

 

大好き!クサイさん

デイビット・ウォリアムズ/作 クェンティン・ブレイク/絵 久山 太市/訳

評論社

12才のクロエは、学校にも家にも自分の居場所がないと感じている女の子。

私立学校に車で通っている時、毎日同じベンチに座っている、路上生活者のクサイさんとイヌを見ていた。

クサイさんは、なみだが出るくらいくさく、話しかける人はだれもいなかった。

クロエは、自分と同じようにさびしそうなクサイさんが気になって、ある日勇気を出して声をかけてみた。

これをきっかけに、クロエとクサイさんの不思議な友情が始まって…。

 

みずがめ座流星群の夏

杉本 りえ/作 佐竹 美保/絵

ポプラ社

中沢花は六年生。いつも空を見上げて、天国のおじいちゃんに相談事をしている。

ある日、バス停でいつものように相談していると、横にクラスメイトの莉子がいた。

それまでほとんど話した事がなかった二人だが、この時から少しずつおたがいを知り、仲良くなっていった。

やがて夏休みに入り、花が通っているじゅくの合宿へ莉子も参加する事になった。

夜に二人で『みずがめ座流星群』を見に行く約束をするが、流星群にこだわるにはそれぞれの事情があった。

 

原発事故で、生きものたちに何がおこったか。

永幡 嘉之/文・写真

岩崎書店

東日本大しん災による原発事故によって、周囲は放射性物質でお染され、立入禁止になりました。

人がいなくなったため水田には水がはられず、カエル等が減り生態系がくずれました。

放射能のえいきょうは目には見えません。しかし、時間をかけた調査により、ヤマトシジミチョウの体に、孫世代まで続く異常が出ているとわかりました。

今後どのような変化が生じるのか、科学的に長期にわたって調べていく必要があると、この本は伝えています。

 

14番目の金魚

ジェニファー・L・ホルム/作 横山 和江/訳

講談社

11才のエリーは、とつ然ママから、おじいちゃんが警察につかまったので、連れて帰ると電話をもらった。

ところが、いっしょに帰ってきたのは、13才の少年になってしまったおじいちゃん。実は、おじいちゃんは優しゅうな科学者で、若返りの薬を発見したのだ。

しかし中身はそのままで、とてもがん固者。

科学のすきなエリーは、おじいちゃんの話に興味をもち、いっしょに研究をする事にした。