ひこ・田中／著

講談社

　小学六年生の夏休みに、一戸建てに引っ越したテツオ。喜んだのもつかの間、新しい家は今までとは違う校区で、中学生になったら小学校の友だちとは離れ離れになることに。テツオがさみしさを誰にも打ち明けられずにいる中、中学生になる準備は着々と進められていきます。制服を採寸に行った店でたまたま隣の試着室にいたのが、同じ中学校に入学するという代田アンリで…。

中央区は小学校から制服がある学校もありますが、中学校になって初めて制服を着た人もいることでしょう。制服を着ると「あなたは中学生だよ」と周りからは言われますが、そう言われてもすぐに実感はわきませんよね。中学生って小学生となにが違うのでしょう？　テツオと同じく、とまどう気持ちになったことのある人もいるのではないでしょうか。
 

内田静枝／編著

河出書房新社

　セーラー服といえば、「女学生」のイメージがありますが、もともとはイギリス海軍の制服でした。世界では、子ども服やレディース服としても流行ったファッションスタイルの一つでもあります。それが日本では、100年もの間『女学生服』として採用されてきました。そして今もなお、着られているセーラー制服の魅力とはなんなのでしょうか。セーラー服の歴史をはじめ、各時代のデザイン、題材にしたイラストやスカーフの巻き方まで。写真やイラストが盛り沢山。その愛される秘密に迫ります。

みなさんはどんな制服を着たことがありますか？私は中学・高校ともに当時流行っていたブレザーの制服でした。セーラー服がこんなにも魅力的な制服だと知っていたら、きっとセーラー服の学校に行っていたはず。この本を読めば、きっとセーラー服を着たくなる！
　

神戸遥真／著　おとないちあき／画

講談社

　受験に失敗して、入りたかった演劇部が無い高校に進学した優芽。しずんだ気持ちで友だちもできないまま、夏休みを迎えます。長い休みの過ごし方を悩んでいると、演劇への興味を持つきっかけになった憧れの先輩の姿を見かけ、つい跡を追いかけてしまいます。たどり着いたのはファストフード店「Ｅバーガー」で、そこでアルバイトとして働くことに！　接客がうまくできず落ちこむ優芽は、先輩から“演劇みたいに、自分じゃない誰かを演じる気持ちになってみたら”とはげまされ…。

制服は学校だけじゃなく、アルバイトでも着ることがありますね。学校の制服を着ているときは学生だけど、アルバイト先の制服を着たら店員さん。制服は、いつもとは違う自分になれる変身アイテムかもしれません。