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キラキラBOOKランキング2020年

瓶に入れた手紙

ヴァレリー・ゼナッティ/作 伏見操/訳

文研出版

あらすじ

エルサレムに暮らす少女タルは、自宅の近くのカフェで自爆テロが起きたことをきっかけに、パレスチナ人に自分の思いを伝えようと手紙を書くことを考える。そして、瓶に入れられたその手紙をガザの海岸で拾ったパレスチナ人とメールのやり取りをするようになり…。

コメント

◆諦めない気持ちが力強い!

◆実際にイスラエルで暮らした作者の願いがこめられた物語。

◆問題の本質はどこにあるのか。

◆争いを止めるには…考えさせられる作品。

◆ふたりは理解しあえるか!?

蝶の羽ばたき、その先へ

森埜こみち/著

小峰書店

あらすじ

始業式の朝、突然の耳鳴りが結をおそった。親には心配をかけたくなくて放置したことで、左耳の聴力を失ってしまう。片耳が聴こえなくなったことをクラスメイトになかなか打ち明けられず、孤独を感じていた結だったが、とあるきっかけで手話サークルに入る。そして少しずつ前を向きはじめた結がチャレンジしたこととは。

コメント

◆戸惑いながらも前向きな主人公を応援したくなったよ。

◆障害を受け入れ成長する姿にエールを送る。

アドリブ

佐藤まどか/著

あすなろ書房

あらすじ

15歳のユージは、フィレンツェで聞いたフルートの音色に感動して以来、国立音楽院で仲間と努力を重ねる日々を送っていた。フルートは上達していくが、プロになるためには大きな試練が待ち受ける。人生の分岐点でユージは、いったいどんな決断をするのか。

コメント

◆ユージのフルートがどんな音を鳴らすのか聞いてみたくなった!

◆フルートの素敵な音色が聞こえてきそう。

ソンジュの見た星 -路上で生きぬいた少年-

リソンジュ&スーザン・マクレランド/著 野沢佳織/訳

徳間書店

あらすじ

北朝鮮で何不自由なく暮らしていたソンジュは、ある日突然、夢、学校の教育、家、そして両親を失った。ひどい飢饉の中、路上生活をすることになり、仲間と力を合わせて生き抜ぬいて16歳で脱北するまでのノンフィクション。

コメント

◆北朝鮮、日本に近くて遠い国ではこんなことが起こっているのかと驚かされた。

◆日本とあまりに違う世界に思わずはっとさせられます。

◆信じて疑わなかった世界への疑問。君はどうする?

 

しずかな魔女

市川朔久子/著

岩崎書店

あらすじ

中学生の草子(そうこ)は不登校になり、毎日を図書館で過ごしていた。ある日、司書の深津さんとのやりとりから「しずかな子は、魔女に向いている」とのメモを渡される。この文章が気になった草子は…。二人の少女のひと夏の淡い物語。

コメント

◆読んだ後、前向きな気持ちになれる素敵な物語。人との出会いって大切だね!

◆深津さんのさりげない優しさが素敵。

きみの存在を意識する

梨屋アリエ/著

ポプラ社

あらすじ

同じ中学校に通う2年生の生徒たちは、それぞれ困っていることがある。ディスレクシア、養子としての葛藤、自分の性別への違和感、化学物質過敏症など…。他の人には理解されにくい生きづらさに意識を向けた連作短編集。

コメント

◆もしかしたら隣にいる誰かは、ちょっとした生きづらさを抱えてるのかも…。

◆この痛み、わかってくれるかな?

moja

吉田桃子/著

講談社

あらすじ

毛深いことを悩んでいる理沙は、親や友達にも打ち明けられずにいた。誰にもバレたくなくて、夏でも長袖長ズボンをはいて、肌を隠していた。しかし、ある日友達の望空(のあ)と言い争いになり、何か隠しごとをしているといわれてしまう…。

コメント

◆コンプレックスもひっくるめて自分自身を好きになることの大切さに気づかされた。

◆悩みを持つ女子たちが勇気づけられる。

ネバームーア -モリガン・クロウの挑戦-

ジェシカ・タウンゼント/著 田辺千幸/訳

早川書房

あらすじ

「呪われた子供」であるモリガン・クロウは、次の闇宵時に死ぬ運命だった。しかし死が訪れる直前にジュピターという男に助け出され、ネバームーアという不思議な街へと旅立つ。そしてそこで暮らすため彼女は「輝かしき結社(ワンダラスソサエティ)」の入会審査を受けるのだが!?

コメント

◆モリガンのハラハラドキドキの挑戦に引き込まれる!

◆今まで読んだことがないようなストーリー展開!はまります!

戦場の秘密図書館 -シリアに残された希望-

マイク・トムソン/著 小国綾子/編訳

文溪堂

あらすじ

内戦下のシリア。政府軍によって封鎖された街・ダラヤは日常的な空爆により破壊しつくされていた。食べ物などの補給も絶たれ困窮する中「体だけでなく頭や心にも栄養が必要」と、街に残った若者たちは、がれきの中からまだ使える本をこっそりと持ち出して秘密の図書館を作りあげた。

コメント

◆戦場なのに図書館?この本を読んで読書の概念が変わった。

◆絶望的状況で若者たちが求めた「本」や「図書館」は、未来への希望そのものでした。

お絵かき禁止の国

長谷川まりる/著

講談社

コメント

◆誰かを好きになるってステキなことだね!

◆人と違うことはおかしいことじゃない。人を好きになる気持ちはみんな一緒だと気づかせてくれる。

本当の貧困の話をしよう -未来を変える方程式-


 

石井光太/著

文藝春秋

コメント

◆経済的貧困以外にも起こる貧困。考えさせれますが、希望を持って。未来は君を待っている!

◆目をそらしてはいけない貧困のリアル。知ることの大切さを実感します。

スベらない同盟

にかいどう青/著

講談社

コメント

◆逃げない主人公、かっこいい!

◆ちょっとしたきっかけで世界が一変することもある。パンクな主人公の前向きさがまぶしい!

アトリと五人の王

菅野雪虫/著

中央公論新社

コメント

◆置かれた場所で最善を尽くすアトリは強い!

◆5回も結婚することになった姫君の波乱万丈の物語。

虫ぎらいはなおるかな? -昆虫の達人に教えを乞う-

金井真紀/文と絵

理論社

コメント

◆昆虫の達人、個性が強い!

◆嫌いなモノへあえて挑んでいく探求心がすごい!