ティーンズトップページ

このほんしってる2013年

羽州ものがたり

  

菅野 雪虫/著 角川書店/編集

KADOKAWA

羽州の村長の長女ムメは、七人家族で家の仕事や弟たちの世話をしながら、片目の鷹を育てていた。
 カラスは、森に一人で暮らす無口な少年だが、山でムメを助けてから親しくなった。
 ある日、ムメとカラスは濁流(だくりゅう)の中から、都から来た少年・春名丸を助けた。彼を救ったことがきっかけで、二人は春名丸の父から教育を受けるようになった。
 春名丸親子の九州赴任後、羽州は大飢饉(だいききん)にみまわれ、税の取立てに苦しむ民衆の間では不満が溜まっていた。
 

生き延びるための地震学入門

  

上大岡 トメ・上大岡 アネ/著

幻冬舎

2011年3月11日。東北を襲(おそ)った地震は、マグニチュード9.0という未曾有(みぞう)の災害となり、「東日本大震災」と名づけられた。日本は世界全体の陸地で0.3%未満にすぎないのに、世界の地震の10%が発生する地震大国で、世界の津波のうち約4割は日本で起きている。
 いつまた起きてもおかしくない地震に備え、正しい地震の知識をつけることも防災には大事なこと。イラストをまじえ、地震についてわかりやすく解説している。

エルトゥールル号の遭難

  

寮 美千子/文 磯 良一/絵

小学館

今から120年ほど前のこと、日本がまだ大日本帝国と呼ばれていた時代に、和歌山県の沖合で起こったある事件を知っているだろうか?
 トルコの美しい軍艦・エルトゥールル号は、日本の皇族からの答礼のため、船体の修理も完全に済まないまま船出した。見かけの美しさとは裏腹に、修理をしながらの船旅は危険の連続だった。やっとの思いで日本にたどり着いたが…。
 今も海の底に眠るエルトゥールル号が語り始める、悲しい物語。



 

オスカー・ピル[1上]

エリ・アンダーソン/著 坂田雪子/訳 角川書店/編集

KADOKAWA

12歳のオスカーには、昔から不思議なことがあった。なぜか、ケガをしてもあっという間に傷が消えて、他の人の傷も治してしまう。
 そんなある日、オスカーのもとにメディキュス団を名乗る使者が現れる。メディキュス団とは、人体に入って病気を治せる力を持つ人々で、亡くなった父も一員だったという。その才能があると言われたオスカーは、父のあとをついで訓練することを決心。体内の宇宙に入るという大冒険の日々が始まった。

 

カエルの歌姫

  

如月 かずさ/著

講談社

物心ついた時から女の子になりたかった花咲圭吾。圭吾は懸命な努力を重ね、女声も手に入れた両声が出る男の子だった。
 ある日、放送部員の幼馴染に、お昼の放送で、歌を歌ってくれる女の子を紹介してほしいと頼まれ、『雨宮(あまみや)かえる』を紹介する。
 謎の歌姫はすぐに話題となり、正体探しが学校中で始まった。しかし彼女は、圭吾本人だった。
 やがて、女声で歌う心地良さと、嘘をついている心苦しさのはざまで、気持ちが揺(ゆ)れ動く。
 

学歴入門

  

橘木 俊詔/著

河出書房新社

中学生の皆さんの中には初めての受験を迎える人もいると思います。現代社会において、学歴は長い人生を左右する場合もあります。では、今日のような日本の学歴社会はどのようにして始まったのでしょうか?
  また、進路には色々な選択肢があります。男女別学か共学か、公立か私立かどちらが良いのでしょうか?更に海外の学歴事情は、どうなっているのでしょうか?
  この本はそんな進路に悩める皆さんに、学歴についてわかりやすく説いてあります。
 


 
 

少年弁護士セオの事件簿[1]

 
  

ジャン・グリシャム/作 石崎 洋司/訳

岩崎書店

   弁護士の両親を持つ13歳のセオは、裁判所の法廷が大好き。近所の裁判所にしょっちゅう出入りし、将来は法廷弁護士か
裁判官になりたいと思っている。   
 ある日、社会科見学で裁判を傍聴しに行くことになった。裁判の中でも刑事裁判が好きなセオは、町で話題の殺人事件を傍
聴できることが楽しみで仕方ない。この事件には証拠がないので、犯人は無罪になるかも知れないのだ。
   ところがセオは、目撃者の話を思いがけないところから聞いてしまった!
  

ラ・プッツン・エル‐6階の引きこもり姫‐

 

名木田 恵子/著

講談社

家庭内暴力を起こしては父に反抗する少女・高倉涼は、家族以外の誰にも知らされず隔絶された部屋の中で、孤独な生活を
送っていた。涼はキレやすい自分のことを、童話『ラプンツェル』をもじって『ラ・プッツン・エル』と名付けた。
 涼の日課は、窓の隙間から双眼鏡で外の世界を見ていることだった。そんな日々を送る中でいつのまにか、左手をいつもポ
ケットに入れて通り過ぎていく少年の存在が頭から離れなくなり、もっと彼を観察しようとする。

レガッタ!‐水をつかむ‐

  

濱野 京子/著 一瀬 ルカ/絵

講談社

私は飯塚有里(あり)。女子高に入学してボート部に入ったのだけど、正直練習はハードだし、先輩は厳しいし、部内で私をライバル視する子もいて結構大変!団体戦が多い競技だけど、何だか個人戦の方が向いてるかも、って思った事も。でも、最近は皆で力を合わせて漕(こ)ぐ面白さに目覚めてきたよ。
   もうすぐ私達にとっての初めてのレースがやって来る。目標は決勝に残ること!今の私はボートを漕ぎたい。だれよりも速く。だれよりも強く。
 

正しいパンツのたたみ方‐新しい家庭科勉強法‐

  

南野 忠晴/著

岩波書店

パンツのたたみ方でケンカになった。
でも、正しいパンツのたたみ方ってどんな方法?そもそも正解なんてあるのだろうか。
   私達が普段暮らしている中で、たくさんの生き方や考え方に出会うことがある。家庭科はご飯の作り方や、お金とのつきあい方など自分の暮らしを整える『生活力』を身につけることができる。毎日の生活を見直し、自立への近道を見つけよう。